「考える力がない子」を変える3つの問いかけ

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■「考えなさい」という側がその意味を必ずしも知らない

「応用力がない」という言葉はこれまで、数多く、あらゆる場面で聞いてきた言葉です。子どもの指導でも、基礎問題、応用問題と分かれていますね。基礎問題はできるが、応用問題はできないという子は非常に多いものです。

もちろん応用力をつけるには、考えることが大切なことなのですが、「考える」とはどういうことか、そもそもその意味がわかっていないで使ってしまっている可能性もあります。「どういうことを”考える”というのかご存じですか?」と問われて答えられるでしょうか。

かくいう私も20歳まで、考えるとはどういうことか知りませんでした。ですから勉強しても表面的に点数は取れますが、応用問題などの“変化球は打てなかった”のです。

その後、塾を開設し、学校法人の経営を行うようになって気づいたことが、多くの人が「考えるとはどういうことか」「考える方法とは」を知らずに、「考えなさい」という言葉を使っていたことだったのです。これでは言われたほうもたまったものではありません。勉強の世界では、このように抽象的な言葉で激励するだけで方法論は伝えない、という不思議な現象が多々あるのです。たとえば次の2つはその典型だと思います。

例1)「勉強しさない!」と言われることはあっても、「具体的な勉強方法」を教えてもらうことはさほどありません。にもかかわらず、「勉強しなさい!」という言葉だけが独り歩きしている。 

例2)「来週テストするから覚えてくるように」と言われることはあっても、「覚え方」を教えてもらったことはない。にもかかわらず、誰もが覚え方を知っていることを前提として「来週テストするから」と言われる。

もちろん、このような方法を教えてくれるすばらしい指導者の方も世の中にはたくさんいます。そのような先生に当たればラッキーですが、少なくとも私自身教えてもらった記憶はありませんし、さらに私が指導してきた子どもたちに聞くと、これまで方法を教えてもらったことがないという子ばかりでした。これでは、いくら「勉強しなさい」「覚えなさい」と言われても、せいぜい、ノートを見るか、教科書を眺めるか、問題集を1回解いたというレベルとなってしまうのも無理はありません。しかも、そのようなやり方では点数につながらないため、もともと面白くない勉強がさらに嫌になってしまいます。

これと同じことで、「考えなさい」と言われても「考え方」を教えないので、いつまで経っても、考えるようになりませんし、応用力をつけるなど、夢のまた夢となってしまうのです。

■「考える」が始まる、3つのアプローチ

そこでまずは、「考える」とはどういうことか、筆者の考えをお話ししましょう。これがわかるとどのようなアプローチを取ればいいかわかります。

【「考える」とは】 

「自分の言葉で語れること(What)」「疑問に思うこと(Why)」「手段や方法を思いつくこと(How)」のいずれかのことをしているときに、「考えている」という状態になると考えます。
通常の教育では、「これは何?」「どこ?」「いつ?」「どっち?」が多く、このようなインプットばかりのアプローチでは、考えるという行為は起こりにくいのです。
しかし、次の3つのアプローチを使うと「考える」が始まります。

1)「自分の言葉で語れること(What)」
「この問題の解き方を自分の言葉で言うとどうなる?」「この人の言っていることってどういうことだろうね?」「要するにこれはどういうことなんだろうね」と聞き、“自分の言葉で”語らせるようにすると、頭が動き始めて、「考える」ことが始まります。

2)「疑問に思うこと(Why)」
「なぜそうなの?」「なぜだと思う?」「どうしてこうなんだろうね〜」と問われると人間は、考えます。どうしてだろうかと。たとえば、「あなたの住所はどこですか」と聞かれると、頭に入っている知識をアウトプットすればいいですね。このときは考えていません。しかし、「なぜ、そこに住もうと思ったのですか」と聞かれると、「あれ、どうしてだったかな」と考え始めますね。これが考えるということです。

3)「手段や方法を思いつくこと(How)」
「どうしたらいいと思う?」「どのように感じた?」など英語で言うHowに関係する質問をすると考え出します。これも単に知識を問いているわけではなく、考えないと出てこない質問です。

これら3つのアプローチは、勉強での応用力のみならず、実は、社会人となって求められる重要な要素なのです。私は現在、第一線で働く社会人の方を対象に研修も行っています。その社会人研修ではよく、「what why how」 の3つについてお話をします。これらは、いずれも社会で必要な視点であるといわれているからです。

「課題は何か?(What)」「なぜそうなのか?(Why)」「ではどうすればいいのか?(How)」という3つの視点がないと企業は進化発展できません。科学の世界でも、この3つを重ねて進化してきていますね。もちろん昨今のテクノロジーもしかりです。

以上のように、社会に出て最も必要とされる3つのアプローチを使って、「考える力」をつけておくと、勉強での応用力のみならず、将来にもつながる本質的能力を手に入れたことになります。

■あまりアウトプットの質を問うと台無しになる

ただし、気をつけなければならないことは、「質問をして、相手が答えられなくてもいい」ということを知っておくことです。

質問されると自動的に頭は考え出しますから、アウトプットの質は問いません。答えなくても頭は動いているということなのです。この点知らないと「なぜわからないの!」という言葉が出てしまうと、せっかく考え始めた子どもをがっかりさせる可能性があるので注意が必要です。

このように「考える」ということができるようになるには、問いかけが大切になります。テーマは日常のテーマなんでも構いません。逆に勉強以外をテーマとしてほうがすんなりと入りやすいのですね。ぜひ、ご家庭でこの3つのキーワードを使って「考える力」を伸ばしていってください。

 

 

 

高橋謙太

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大切なのは、自然体。3歳までの脳に重要なこと ~年齢別脳の育て方~

以下リンクより。

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毎日の育児の中で、子どもの脳のスゴさに驚かされたことはありませんか? 大人では覚えられない難しい電車の名前をたくさん暗記したり、将棋をすぐに覚えてしまったり…。感心して英才教育に熱を上げてしまった人もいるだろう。ただ小さいうちから勉強を詰め込むのはどうなんだろうか? 
「しあわせ脳に育てよう!子どもを伸ばす4つのルール」の著者である、脳科学コメンテイターの黒川伊保子氏に話を聞いた。

●赤ちゃんの頭の中はむちゃくちゃ忙しい

「3歳までは“何をするかじゃなく何をしないか”が大事です。この時期は、外界を感じることに脳をフル回転で使っています。母親の肌の柔らかさや温かさを感じて、おっぱいを口に含んだ幸福感を反芻します。父親の大きな胸郭に響く低音の声や、家の匂いに安心しているのです。赤ちゃんの脳は、外界情報を知識に変換していて、とても忙しいのです。なので、赤ちゃんが壁に揺れる光をご機嫌で見つめていたら、そのままそっと見つめさせてあげてください。散歩中に街路樹に見とれていたら、立ち止まってあげてほしいのです。彼らをかまい過ぎず、感じているものを母もゆったり感じて生活するのが、この時期の最高の教育です」(黒川氏 以下同)

この時期、母親は、赤ちゃんの喃語(「ばぁ」や「ぶぅ」などの発声)に、同じ音程で答えるのが基本。高い声で「ばぁ」と言ったら、同じように高い音程で「ばぁなのね」と返してあげる。低い声なら、低い声で返す。たいていは自然にそうしているものだというが、赤ちゃんとのコミュニケーションの取り方がわからない方の参考までに。
大切なのは、自然体。3歳までの脳に重要なこと
 
●男の子が見えない敵と戦っている理由

赤ちゃん期は、自分の脳に合った遊びを自然に選ぶという。特に男の子の赤ちゃんには、注意が必要だそうだが、それは…?

「男の子は生まれつき近くより、遠くに興味が行く脳の持ち主です。男の子がおもちゃを散らかし放題にして、こっちの車、あっちの電車と目移りすることもありますが、これは空間認知力を高めているところなんですね。つい『新しいおもちゃを出すなら、今遊んでいるおもちゃをしまいましょう』と母親はやりたがりますが、ちょっと待ってください。これをやると、男の子の脳の可能性をつぶしてしまうことになりかねません」

よく小さい男の子が見えない敵と戦っているのも、この空間認知能力のせいだという。この時期だけは、部屋が乱雑になっても、脳を育成中と思って放っておくのが正しいやり方だそうだ。

では、女の子の特徴は何だろう?

「女の子は、観察能力に優れています。例えば、子どもが、抱き上げたお母さんのカーディガンのボタンに手を触れたら、丸く平たい物体が、穴を通るという物理現象に脳が触発された証。そういう、日常のささやかな出会いこそが、脳に感性の地図を描きます。かといって、ボタンを無理矢理触らせても効果はありません。共感を欲する脳を持った女の子には、“○○ちゃんは、これ好きなのよね〜”と言うくらいがいいでしょうね」

●赤ちゃんは泣かせてあげるのがいい?

男女とも脳科学の観点からいくと、泣いたらすぐ抱いてあやしすぎるのも注意が必要だという。オムツも濡れてない、暑くも寒くもない、お腹も空いていないはずなのに、なぜか泣き止まない。これはどういうことなんだろう?

「泣くという行為は、脳にとってはなんとも気持ちよいストレス解消の行為です。涙を流すと、ストレスによって生じる神経反応を緩和する脳内モルヒネの一種も含まれていて、泣くと満たされた気持ちになります。泣きたくて泣いている赤ちゃんを、大げさにあやすのは、大きなお世話でしかありません。もし妻であるあなたが韓流ドラマに思いっきり浸って涙をこぼしている時に、夫が心配して話しかけて慰めてくれたら、イライラするのと一緒です(苦笑)」

泣いている赤ちゃんを抱き上げることは大事だが、ちょっと声をかけて、それでもまだ泣くようだったら優しく抱いたまま、思いっきり泣かせてあげていいそうだ。泣きたいときは、泣いていい。それは、赤ちゃんに“自然体で生きればいいよ”を知らせることになる。泣かれると焦ってしまうママやパパだが、夜泣きは脳の機能の一部だそうだ。どうぞおおらかに。
(取材・文/谷亜ヒロコ)

 

 

 

 

水沢奈々

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「話を聞けぬ親」が子どもの問題行動の元凶

以下引用(リンク

□共感の大切さを身をもって知った原体験
まず、私自身の経験をお話しします。私は長年小学校の教壇に立ってきましたが、あるとき担任していたクラスの子どもたちと人間関係がうまくいかなかったことがありました。そのときは、朝起きるのもつらく、当然学校に行くのもつらく、さらに何といっても自分の教室に行くのが本当につらかったです。「もう先生を辞めてしまいたい」と毎日思っていました。
そんな中、とある日曜日に、契約していた生命保険の外交員さんが何かの用事で私の家にやってきました。用事が終わって、私は自分の悩みを話し始めました。誰かに聞いてもらわずにはいられなかったのだと思います。
すると、その人は、「大変ですね」「それは苦しいですよね」「つらいですね」「イヤになっちゃいますね」と共感しながら聞いてくれました。「こうしたらどうですか?」などというアドバイスはひと言もありません。ただひたすら共感的に聞いてくれたのです。私はため込んでいたものを次から次へと吐き出して、気づいたら2時間も経っていました。そして、外交員さんが帰ってまた1人になったとき、自分の気持ちがすごく軽くなっていることに気づきました。
問題解決の方法が見つかったとか、そういうことではないのですが、心の中にあった重苦しくどんよりしたものがなくなって、元気が出てきたというか、「何とかなるかも。もうちょっと頑張ってみよう」という前向きな気持ちが湧いてきたのです。そして、私は「ああ、話を聞いてもらって、わかってもらうだけで、こんなに気持ちが楽になるんだ」と気づいたのです。これは、私が初めて共感の大切さを身をもって味わった原体験です。
次は知り合いの養護教諭から聞いた話です。ある中学生が友達とのトラブルについて母親に相談しました。ところが、悩みを少し話したところで、母親は「大丈夫だよ。こうすればいいじゃん」と励ましとアドバイスを始めました。それで、その中学生は、「そうじゃなくて、これこれこうで……」とさらに説明を続けました。すると、言いたいことを半分も言わないうちに、また母親が「じゃあ、こうすればいいよ。大丈夫。がんばりなよ」と励ましとアドバイスを始めました。
それで、中学生は「この人に何を言ってもムダだ。ぜんぜん話を聞いてくれない」と感じて話をやめました。そして、翌日の放課後、保健室に来てその愚痴を養護教諭に話したのです。その子は友だち関係のストレスと母親に対する不満で爆発寸前だったそうです。
養護教諭は、「大変だね。そういう人間関係は苦しいね」などと共感しながら聞いてあげました。すると、その子はだんだん笑顔になり、1時間ほど話してから「お腹がすいた」と言い残して元気よく帰っていったそうです。それからは、その中学生は養護教諭を慕うようになり、廊下で会うとうれしそうに話しかけたり、時には保健室に来て手伝ったりするようになったそうです。
この母親のように、親や先生というものは共感が苦手です。まず励まし、アドバイス、指導が先にきてしまうからです。もちろん、励まし、アドバイス、指導が全てダメというつもりはありません。子どものために必要なこともありますし、それで救われることが多いのも事実です。
でも、初めに共感がないままいきなり励ましたりアドバイスしたりしてしまうと、相手は「この人は私の話を聞いてくれない。私がどんなに大変かわかってもらえない。そんなに簡単な話じゃないんだよ」と感じて、心を閉ざしてしまうのです。

□アドバイスや指導はたっぷり共感してから
大事なのは順番です。アドバイスや指導はたっぷり共感してからにしたほうがいいのです。具体的にいえば、「大変だね」「イヤだね」「疲れるね」「苦しいね」「悲しいね」「寂しいね」などの言葉が大切です。こう言ってもらえるだけで、相手は心を開いて素直な気持ちになることができます。
たとえば、姉が妹をたたいて泣かしたとき、「妹を泣かしちゃダメでしょ」「だって妹が私のおやつ取るんだもん」「言い訳しない。もうたたかないって約束しなさい」「イヤ」「1週間おやつなしだよ」「ヤダ、ヤダー!!」という展開になりがちです。
そうではなく、「どうしたの?」「だって妹が私のおやつ取るんだもん」「おやつ取られたの?」「そうだよ。この前だって取られたんだよ」「え、この前も?」「そうだよ。いつも私のおやつ取ってくる」「いつもなの? あなたも大変だね」などと、まずは子どもの言い分を聞いてあげましょう。すると、子どもは「私がどんなにイヤな気持ちでいたかわかってくれた」と感じて、親を信頼する気持ちが高まります。そこで、「でも、たたくのはなしだよ」と言えば、子どもも素直な気持ちで受け入れることができます。
また、たとえば、子どもが「今日は疲れた。宿題やりたくない」と言ったとき、「何言ってるの。どんどんやらなきゃダメでしょ」「わかってるよ。うるさい」「なんだ、その言い方は! さぼってないでさっさとやりなさい」「あ~、ますますやる気なくなった」「そんな怠けもんでどうする!」などとなってはいけません。
そうではなく、まず「大変だね」と共感してあげれば、「そうだよ。授業が6時間目まであって、そのあと部活やって、帰ったら宿題だよ」「あんたも大変だね」「あ~、疲れた」「お疲れさん。中学生も大変だ」「ほんとだよ。なんとかしてほしいよ」という和やかな展開になりえます。子どもは、自分の大変さを親にわかってもらえたことで、多少なりとも気持ちが軽くなります。そうすれば、しばらくして自分からやり始めるかもしれません。
もし、どうしても心配なら、「そうは言ってもやらないわけにいかないから、今のうちに半分だけでもやっておく?」など、ハードルを下げて促してもいいかもしれません。はじめに共感的な会話が十分なされていれば、子どもも素直な気持ちで受け入れやすくなります。
とにかく、日頃から「まず共感」を大事にしてほしいのです。アドバイスや指導など自分が言いたいことはその後です。そのようにしていれば、子どもは親を信頼するようになります。「お母さん・お父さんは話を聞いてくれる。私のことをわかってくれる。私は認めてもらえている。大切にされている。愛されている」という気持ちを持つことができます。これがすべてであり、これがないところでは、どんな指導もしつけも教育も無意味です。

 

 

 

 

穴瀬博一

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