わが子の“天才”を見つけよう!~子供は与えられた言葉で自分を作っていく

『わが子の“天才”を見つけよう!』より引用
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子どもたちはそれぞれ、その子ならではの“天才”を持っていて、その天才を見つけて伸ばしてあげれば大人の想像を超えたすごい力を発揮してくれる。だから、わが子を育てる時には、「何をやらせるか」「どうやらせるか」といったことの前に、「わが子はどんな子なのか」を観察することが大切なのです、という内容です。

■その子の天才を見つけて伸ばす
子どもたちを見ていると、すごいなと感じることがたくさんありませんか。

小さい時を思い出すと、教えたわけでもないのにいつの間にか言葉を覚えたり、お兄ちゃんのサッカーの練習を眺めていただけなのに、いつの間にかリフティングの真似事ができたり、初めての場所で知らない子の輪の中に入っていつの間にか友達になってしまう。

ハッとする色使いの絵を描いてくれる子、練習不足でどうなることかと心配した発表会当日に今までで一番の演奏を見せてくれる子、すごいことがいっぱいあります。

子どもそれぞれに持ち味があるわけですが、その持ち味は、どこまでも伸びていける性質を持っています。それを私は“子どもの天才”と呼んでいるのです。

天才の子を見つけるよりも、それぞれの子が持っている“その子の天才”を見つけて伸ばすことの方が、ずっと大切だと思うのですね。

特に幼少期は、さまざまな方向に伸びていける可能性を、どの子もたくさん持っています。

まだ自分自身のことをよく分かっていないだけに、可能性に制約もないからです。

では、子どもたちは自分自身のことをどのように分かっていくのでしょうか?

■子どもは与えられた言葉で自分を作る
自分自身というと、「自分はこうでありたいんだ」という「自我」を指すように思われますが、子どもたちが自分自身を持つ最初は、自我の働きからではありません。大人から、特に親から渡される言葉によって自分を見つけるのです。

もちろん、何度も読んで欲しくなる本があったり、テレビでスポーツを見ていると体がうずうずして自分もやりたくなったりと、自分の中に自分だけの興味関心は持っていて、どんな過ごし方をできている時がしっくりくるのか感じてはいるのですが、まだ子どもですから自分の中にある自我の芽を言葉で表すことができません。

「世界は言葉でできている」と言われるように、そこにあるもの、目にしているもの、感じているものは、言葉をともなって初めて認識でき、理解できます。言葉で表せたときに「意味」が生まれ、考えることができるようになります。

幼い子どもは、自分自身を感じることはできますが、それが何なのかが言葉にならない間は「自分」という意識に引き上げることができません。

その代わりに子どもたちに「自分」を説明するのが、周囲の大人から与えられる言葉なのです。

「足が速いよね」と何度も言われた子は、「自分は足が速いんだな」と自分を理解します。

「色のセンスがいいよね」と褒めてもらうことが多ければ、絵を描いたり見たりすることが好きになります。

与えられた言葉によって、自分自身を作っていくのです。

■渡された言葉によって子どもは自分自身の使い方を決めていく
周囲から渡された言葉が、自分はそういう人なんだというアイデンティティの一歩目を踏み出させます。そして、「そういう自分」を育てていくうちに、自分の中でも自分自身はこうでありたいという自我、内発的なアイデンティティが育ち始めます。自分の体験、自分の意思によって、自分らしさが確立されていくというのが、成長のイメージではないでしょうか。

しかし、子どもにとって渡されてきた言葉によるアイデンティティの縛りは、とても大きいものです。「自分はそういう人なんだ」という思い込みが強ければ、自分が持っている可能性に気づかず、力を発揮できないことがあります。

ある女の子は、母親がうっかりと「あなたは算数のセンスがないわねぇ」と口走ってしまったことが意識に残ってしまって、それからずっと自分は算数ができないと思い込んで、成績も低空飛行を続けていました。でも、絵を描くのが得意な彼女は、図形的センスにあふれていました。計算も、生真面目な性格で慌ててしまうために間違っていただけで、間違えにくい工夫を教えてあげれば、すんなりと解けるようになりました。

もともと算数的な能力は持っていた子だったのです。

でも、苦手でした。成績も取れませんでした。自分には算数のセンスがないと思い、数字や図形の力を使おうとしてこなかったからです。

渡された言葉の数と種類によって、その子は自分自身の力の使い方を決めていくのです。

子どもは、自分が持っていると思う力は、使うことができます。

プラスの言葉をたくさん渡された子は、自分の持つ天才を当たり前のように使っていくから、伸びていくのです。

逆に、自分には欠けている。自分はそんな力は持っていないと思っている力は、使いません。

使わなければ、「できる」という経験も、自信も生まれてきません。

 

 

 

 

根木貴大

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