「子育てを他者に依存しないように」預かり保育の考え方

ネットに預かり保育に対する記事があがっており、社会も女性の働き方や子育てについて沢山の意見がありちょっと違和感のある考え方も多々ありました。

~以下記事内容~

内全10園の「預かり保育の計画」を情報公開で入手したところ、「預かり保育の基本的な考え方」として、「保護者が子育てを他者に依存することのないように・・・」との旨を書き込んでいる幼稚園が10園中4園あるという情報があります。

さらっと読むと、保護者に対して家庭教育的なことが書かれており、「利用にあたっては、よく考えないと」、と捉える保護者もいらっしゃるかと思います。

ですが、まるで「本来、家庭で子育てを行うことが望ましく、安易に預かり保育を使ってはいけない」というようなニュアンスが伝わってきてしまうことは否めません。

そもそも、預かり保育は、

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幼稚園教育の基本及び目的を踏まえ、教育課程に基づく活動との関連の上、適切な指導体制を整え、幼児の生活全体が豊かなものとなるよう家庭や地域における幼児期の教育支援に努めること
——

が趣旨です。

文教委員会では、国府田久美子議員もまた、「保護者が子育てを他者に依存することなく子育てに責任を持ちながら楽しみを見出せるようにする」と書かれていることの真意を質しています。

教育委員会は、「幼稚園と家庭が緊密に連携をして、子育てをしていくことが大事なんだというところを述べているものだ」との答弁です。

しかし、国府田議員は、区立幼稚園の中には、保護者が夕方まで預かり保育に預けることについて、「依存と思っているところがある」「他者に依存することがよくないかのような考え方がどうしても幼稚園の中にある」と指摘しています。私も同感です。

文部科学省は、重要対象分野に関する評価で、幼稚園の「預かり保育」の必要性を次のようにまとめています。

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子どもにどのようにかかわっていけばよいのか悩んだり、子育てに必要な支援が得られなかったりして、孤立感を募らせる保護者の存在などといった様々な状況が指摘されている。このような中、保護者の子育てに対する不安やストレスを解消し、その喜びや生きがいを取り戻して、子どものより良い育ちを実現するような子育て支援活動が求められている。

そのため、幼稚園では、幼児をとりまく家庭や生活環境を整えつつ、幼児の健やかな成長を確保していくことを目指し、保護者の要請や地域の実態などを踏まえ、地域における幼児期の教育のセンターとしてその施設や機能を解放し、子育ての支援に努めていくとともに、預かり保育の充実を図っていく必要があり、これらの取組を国としても促進する必要がある。
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保護者による虐待で子どもたちが追い詰められ、時には死に追いやられてしまうような悲しい事件が後を絶たない状況の中には、うまく他者に頼ることができず、問題を家庭だけで抱え込んでしまったがゆえの結果であることが少なくありません。そのような事件の後には、公的機関がもっと、子育て家庭が「頼る」ことへのハードルを下げる環境設定を行う必要性がいつも指摘されます。

花塚優人

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