潜在意識教育3 ~行為よりもそれを行なう心を感じ、心の中の本質的な力を素直に感じとること。

“行為よりもそれを行なう心を感じることである”
“心の中にある、その子の持っている本質的な力を素直に感じとること”

この様な、人に同化する力こそが、仕事をする上でも、必要とされる全ての能力の基盤である。

「子育て」などというが、子供が生き生きと成長するには、何よりもまず、親や周囲の大人自身が生き生きとするように変わる必要があり、親や大人が子供に育てられるというのが教育の本質なのではないだろうか。

【潜在意識教育】野口晴哉 1966年 全生社 P162~165より
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嘘をつくというので、嘘つきというレッテルを貼っている親がいるけれども、嘘をつくのでも人間に必要な能力である。私達は癌の人を癌だなどといわない。「本当に癌ではございませんでしょうか」と訊ねられても、正直に答えたら死んでしまう。
(中略)

正直に言ったために迷惑のかかる人のあることを少しも考えないで、ただ自分の気持ちをサッパリさせたいために正直な人もいる。正直とは必ずしも善意のものではない。しかも自分が正直であるという理由で、人の嘘を咎めたり、無意識の内に絶えず人を咎めているような考え方があったら、正直であることは悪徳になってしまう。

だから、これが良いとかこれが悪いとかいうように人間の能力を区分しないで、それぞれ能力を使うものという角度から見て、その人間に必要なものを育ててゆく、その裡に潜んでいる能力を認めてゆくという考え方がいると思う。

皆さん自身がそういう考えになって、いたずらをしている中にもソッとその智恵を見、嘘をついている中にもその空想性を見るというふうに、まずそういう面で見、感じることをおやりになることである。そうなれるようになってからテクニックを覚えないと逆効果を来たす。

嘘の良い悪いを批判するのではない。一生嘘をつくのは大変なんだぞと教えるだけでよい。ついた嘘が三日たったらバレている。だから濫用すると自分の言ったことのためにくたびれてしまう。つまらない。本当を言っている方が気楽に暮らすにはいいということを教えるだけでよい。大人の智恵はそういうように使うので、子供のやったことを裁くために使うのではないと思う。

裁いたら一生そのために自分までその裁きを背負わされる。大人は少し先に生まれて、経験があり智恵があるから、子供に教えることはよいが、その智恵とても押し付けてはいけない。

潜在意識教育には、親が認めて、認めたことが伝わり、認めた如く力を喚び起こすテクニックはあるが、その前に皆さん自身、親自身が変わらなければならない、親がスッと素直に、この子供の力を力として見てしまう。

とかく行為だけを見ていることが多いが、行為よりもそれを行なう心を感じることである。その心の中にある、その子の持っている本質的な力を素直に感じとることができるようになるというのが基本で、それができない間はテクニックはちょっとお教えしにくい。
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大島健男

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