「親がやらせたいこと」に潰される子どもたち②

~続き

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「親がやらせたいこと」に潰される子どもたち
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●建築士・Bさんの場合

次は、講演先で知り合った建築士・Bさんのお話です。Bさんは、子どものころ、上杉謙信の歴史マンガを読んでとても面白いと感じ、それからは戦国時代の歴史マンガばかり読むようになりました。両親も応援してくれて、戦国時代の歴史マンガを図書館で借りたり、書店で買ってくれたりしました。しかも、たくさん! やがて、戦国時代の本ならマンガ以外の本も読むようになり、有名な戦国武将100人について、名前と幼名、領国の名前、得意な戦法、有名なエピソードなどを覚えてしまいました。

両親の応援も熱が入り、各地の城や博物館に連れて行ってくれるようになりました。城をたくさん見ているうちにその美しさにひかれ、城の本を読むようになりました。それで、有名な城の名前、場所、特徴、領主の名前などをたくさん覚えました。やがて城の石垣に対する興味が高まり、石の積み方について調べるようになりました。日本の城だけでなく、中国の城、マヤ文明、インカ文明、エジプトのピラミッドなどの石の積み方も比べて面白かったそうです。

次に、城の模型を作るようになり、それがきっかけで建築一般に興味を持ち、とうとう建築士になりました。もともと、いわゆる勉強は嫌いで成績も振るわなかったのですが、建築士になりたいと思ったとき急にスイッチが入り、どの教科も頑張って勉強するようになったそうです。

●次は小学2年生の男の子・C君のお話

生活科の授業でダンゴムシ採集をしたときのことです。ほとんどの子は2、3匹見つけるのがやっとでしたが、C君だけは数え切れないほど見つけて、その箱の中にはダンゴムシがうじゃうじゃいました。しかも、箱の中にはダンゴムシが好む湿り気のある土、枯れ葉、腐葉土、隠れ家になる朽ち木なども入れてありました。子どもたちは口々に「C君、すごい!」「ダンゴムシ博士だ」と言いました。

C君は、湿り気のあるところや枯れ葉の下を探すといいことなど、コツをみんなに教えてくれました。その後も、なかなか見つけられない子にはダンゴムシを分けてあげたり、卵を抱えたダンゴムシを見つけたり、卵からかえったばかりのダンゴムシの赤ちゃんを見つけたりなど、大活躍しました。

C君は日頃からダンゴムシに限らず虫が大好きで、いろいろな虫を自分で捕まえたり飼ったりしていました。お母さんとお父さんも一緒に虫探しをしたり飼育を手伝ったりなど、いっぱい応援してくれていました。図鑑、絵本、学習マンガなども買ってくれて、C君は好きなことをどんどん伸ばすことができたのです。虫の名前

C君は、この日以降みんなからダンゴムシ博士とか昆虫博士などと呼ばれるようになりました。これは彼にとってとてもうれしかったはずですし、自信にもなったと思います。それまでは、ちょっと孤立している雰囲気があり、子ども同士でケンカすることも多かったのですが、それ以降はほとんどなくなりました。係の仕事もサボりがちでしたが、ほかの子と協力して仕事ができるようにもなりました。つまり、みんなが自分を博士として認めてくれたので心を開くことができるようになったのです。

小平健介

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