少子化問題の視点

梅田さんの意見に
>でも、実際は夫婦が持つ子供の数は昔からほとんど変化していないんです。実際は、結婚しない人が増えているから、子供の数が減っているんです。
とありましたが、確かに関さんから疑問が出たように誤解を招きやすい表現だと思います。

梅田さんの主旨は、1970年以降「結婚している女性が生む子供数」が2.2人前後で横ばいが続いている(1972年2.20→1997年2.21)のに比して、「合計特殊出生率」は1970年以降も減り続けている(1970年2.13→1998年1.38)ことを言っておられると思います。梅田さんが上記(旧厚生省のデータ)を参考にしておられるか定かではありませんが、だとすると次の視点が欠落していると思います。

(1)1970年以前を見れば「結婚している女性が生む子供数」も減少している(1940年4.27、1952年3.50、1962年2.83)ため、長期的に見れば結婚しない人が増えてることだけを少子化の原因とは言えない。

(2)この統計数字は「結婚している女性が生む子供数」と表現されていますが、「初婚同士で結婚持続期間が15~19年の夫婦」を対象としています。従って1970年以降についても「結婚しない人」だけでなく「結婚持続期間が15年未満の人」も少子化の原因となっていると考えられます。

従って梅田さんの言われる
>国は子供を産みやすい環境作りよりも、結婚しやすい環境作りに力を入れるべきです。
という考えは一面的だと思います。

ちなみに(1)の点については、いわゆる「標準世帯(子供2人の夫婦)」なる概念の成立と定着(私はこれが結構いかがわしいと思っていますが)、(2)については「結婚しない人が増えている」ことと、「結婚が持続しない」ことに原因があると思っていますが、この辺はまた別の機会に。

 

 

 

石橋直樹

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