AsMamaに見る新業態の可能性

AsMamaは会員登録者数33000人、頼り合い数7500件、参加者累計14万人(2015年12月31日現在)にもなる子育てネットワーク(リンク)だが、このネットワークはビジネスモデルとしては実に新しいと思う。(これを考えた女性経営者は相当な発想力の持ち主ではないだろうか。)

>さてアズママは株式会社だと書いたが、どこで収益を上げているのだろう。なんと驚くべきことに、会員からは料金を取らない。500円から700円の預かり料は母親とママサポーターが直接やり取りし、アズママは仲介もせず手数料ももちろん取っていない。これを聞いた時、頭の中がハテナマークでいっぱいになった。子育てシェアサービスの会社が子育てシェアで手数料を取らなくて何がお金になるのか?

>答えは、イベントにあった。母親とママサポーターが集まるイベントは、企業の後援で開催する。つまりスポンサーだ。イベントへのスポンサー料がアズママの収益源なのだ。
リンクより引用>

ミソは会員からは料金を取らず、収入はスポンサー企業から得ているという点だが、それを可能にしているのは、ネットワークの形成力だ。会社のHP(リンク)を見ると、事業内容は、インターネットメディア事業、リアルコミュニティ事業、情報発信事業となっており、自らの主事業は、ネットワーク化の媒体や場をつくり、イベントやママサポーターの育成を通じてネットワークを広げていくことになっている。(会員に負担なしで保険にも加入し、事故が起こった時の安心材料を提供しているのも強みだが、子育て支援そのものは会社の主事業にはなっていない点が注目点である。)

業態として新しいと思う点は、ネットワークの形成力に企業が群がってくるという構造である。もはや、市場における企業の販売力は、ネットワークの共認形成力に依存(従属)する関係になりつつあると言えるかも知れない。

かつての市場拡大期には、マーケティングの主導権は企業の方にあり、企業が広告代理店→マスコミのスポンサーになって情報発信(共認操作)をすればモノは売れた。ところが、物的欠乏が飽和し、市場が縮小していく時代にあっては、マスコミの情報発信(共認操作)の神通力は低下し、モノは売れなくなる。代わって人々はマスコミ情報より、口コミ(対面共認)情報の方を信用するようになり、共認ネットワークの形成に収束して行く。マーケティングの主導権はもはや消費者の共認ネットワークに移行してきていると見るべきだろう。

このような時代潮流から見ると、AsMamaのような新業態は、今後ますます広がって行く可能性を秘めているのではないだろうか。

 

 

雪竹恭一

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